第4回ぷらり寄席

1/22(土)は第4回ぷらり寄席でした~。

コロナの感染拡大が進む中での開催となり心配は募るばかりではありましたが、多くの皆さんにご来場いただきました!

川崎市民プラザと共催という形でありがたくも実現しており、感染対策や事前予約など、川崎市民プラザのスタッフの皆さんのご協力のおかげです!

アマチュアの運営力だけでは到底成しえなかったと思うので、最高の環境で落語をやらせてもらえることに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

会場となるふるさと劇場は400名を超えるキャパシティの大ホールとなっており、当日は100名超のお客様が程よくディスタンスを取って座れて、安心して観ていただけたのではないかと思います。

正直なところ、このような場所で公演すること自体、アマチュアにとってはかなり背伸びしているし、身に余る環境ですが…やっぱり最高の舞台でした!やってよかった!

冒頭はえりかの前説からの流れで出演者紹介コーナーからスタート!

飴治郎、舞歌さん、木凛さんが幕前に登場し、えりかの無茶ぶり(!?)に答えてひと盛り上がりしました。

本編の前にお客様にも出演者に対して親近感を持ってもらえたのではないかと思います。

木凛さんのけん玉テクニック炸裂は本番での強さを見せつけられました!



開口一番は飴治郎「粗忽長屋」。

おっちょこちょいというか思い込みが激しすぎる八っつぁんのまっすぐな行動と、なぜかつられる熊さんのコンビ…。



二番目は木凛さん「つる」。

ご隠居の適当な嘘を信じて疑わず鵜吞みにした上でとにかく楽しそう、というのが何とも心温まります笑。

ふるさと劇場の極上のマイクに響く「つ~」というのが最高でしたね!



三番目は舞歌さん「地獄八景亡者戯」。

上方の大ネタをどのようなアレンジで見せてくれるのか…。

舞歌さんならではの視点とくすぐりが大胆に躍動していて、僕には全部ツボでした!

時事ネタをふんだんに盛り込めるし、近年他界された皆さんがまるでアベンジャーズのように次々出てくるのはこの噺の最大の醍醐味です!

赤穂浪士を本人主演で舞台化し、蜷川幸雄と吉右衛門が演出して、質が高まっていくというくだりはそれ自体がもうスペクタクルでイリュージョンでした。

閻魔大王と良い仲になるとか、寂聴と細木和子の講演会があるとか…口に出して言えば言うほど面白いという展開はさすがです。

なにかこう、落語の無限の可能性を感じる噺になっていたのがすごかったです!!

もちろん、この噺の見所は豪華なはめもの!

鉦や太鼓にドラまで登場し、とにかくにぎやかな雰囲気が素敵でした。

生下座を担っていただいた千壱夜社中のお二人も本当にありがとうございます!




仲入り後の食いつきはウクレレえりかさん。

相変わらずのその場の瞬発力に委ねたトークで和ませ、そしていつにもまして弦をさばく指の流れが滑らかだったような…。

直前に楽屋でみっちり練習できた成果のようですが、しっかりと楽屋があるふるさと劇場さまさまでしたね笑!




五番目は河童さん「明烏」。

言わずと知れた黒門町の師匠・8代目桂文楽の得意ネタ!

河童さんの重厚で正確な語り口が心地よく、吉原に出かけるところから花魁を目撃して戸惑う若旦那に至るまで、ありありと目の前に浮かび上がってきました。

でまた、困惑する若旦那がチャーミングで、初心な若者が間違いなくそこにいましたね。


最後は飴治郎「寝床」。

今日の全部のネタを包括するように、つるのご隠居、八っつぁんと死んだはずの熊さん、若旦那にも登場いただきました。

繁蔵が開き直って、旦那の義太夫を一身に受け止めようとする瞬間、頭に浮かんだのは「あの世もそんなに悪いところではない」ということでした…笑。


すべてが終わって、お見送りの時…。

多くのお客様がニコニコと帰って行かれたのが印象的でした…。

来てよかった、と思っていただけたのかなという手ごたえがありました!はあ、よかった。

なんにしても、このような大舞台でやれるのはほかにはない充実感があります!

次回も楽しみです!!




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